エリミネーター250の旅(1998.7.16〜7.22)

記憶も日付けも道のりも、ずいぶん曖昧になってしまったが、

旅の記憶はなんとなく覚えている。

個人的な思い出だけど、僕の絵の基礎に旅があり、

その時会った雑多な人との交流がある。

ま、気ままに、おおめに見て欲しい。

メモによると北村というところあたり。

ちょうど金曜ロードショウのような風景にシャッターをきったが、

キャンプしてたのは僕一人。

心の中にはニニロッソの曲が流れていた。

なんか駐車場のようなところでキャンプした気がする。

確か暗くなってから、たどりついた。

道ばたの休憩所のようなところだったような気がする。

こっちが北村かもしれない。

でも、日付け的には風連かもしれない。

そこであったあんちゃんと、とりあえず、食事。

なに話したんだべ?

ただ、にっこり写真に収まっているところを見ると、良い旅をしていたようだ。

翌朝、お互い荷物をまとめて、出発前に記念写真。

そういえば、今までたくさんのバイクツーリストと会ったが悪いやつとは会った事がない。

見た目はともかく、みんな良い奴だった。

そして、彼は林道へ、僕は好きなキャンプ地へ向かった。

ここは僕の大好きなコムケ湖の国際キャンプ場。

設備が充実していて、この頃は無料だった。

原付き時代からよく来ていた。

たしか、日航機墜落をラジオで知ったところである。

天気を知ろうとかけたら、とんでもないニュース。

坂本九ちゃんが乗ってたと知り、またショック!

おっと、横道にそれた。

テントは一晩使うと、底面と、テントカバーがびっしょり。

乾かしてから出発が基本。

だから僕の出発はいつも最後だ。

僕は海岸ぞいの道が好きだ。

しかも、ここは路肩が広い。つい止まって写真をとってしまう。

ふだんは写真なんぞ撮らないくせにだ。

ここはコムケ湖から羅臼につづく道の途中。

ついに、道から降りて海に来てしまった。

海育ちの僕は海の誘惑には弱いのだ。

まあ、来てもする事はないのだけれど、

とりあえず、スッキリする。

なんだろう?人間って。

紋別の流氷岬。

この辺はまったく記憶にない。

ただ、この辺りでお尻が痛くなったのかもしれない。

天気が良いので走り過ぎてしまう。

流れで行くとここは何処かの先っぽ。

やたら天気は良いみたいだが、そんなに暖かくない。

バイクならなおさらである。

 見ての通り、知床峠。

目の前のかっぷくのいいおじさんと何か話をしたのは覚えているが、

内容は皆無。

ぜんぶ岬に置いて来てしまった。

なんか西部警察っぽいよね。

たぶん、ここも同じ場所。

写真の撮影者は西部警察さんだと思う。

けっこう、大きなバイクが並んでいたっけ。

後ろに見えるのが羅臼岳。

下から吹き上げる雲が珍しくって、

ここからの風景をスケッチして、水彩で描いた覚えがある。

どこにしまっただろう?

ここは峠から羅臼の途中にある熊の湯という、露天風呂。

もちろん温泉。

2回か3回目だったと思う。

駐車スペースと更衣室に難はあるけれど、好きな露天風呂だ。

ここは羅臼のキャンプ場。

というか山の上の公園。

左のあんちゃんは港に降りて弁当、奥のおっちゃんは泊まり掛けで来た釣り人。

なぜか、見知らぬ3人で酒盛り。

でもなんか楽しかった。

おっちゃんは、明日、いっしょに船釣りに行くべとかなりしつこく誘っていたっけ。

今考えれば、行っても良かったかもね。

でも、早くオンネトーに行きたかったからな。

朝、テントカバーを干していると、別のツーリストに会う。

本州から来たライダー秋山氏だ。

これが初対面。

以来現在まで、年賀状のやり取りがつづいている。

しかし、会ってすぐに記念写真。

ライダー同士ならではだね。

羅臼の公園、朝。

後片付け最中、秋山氏と話していると、昨夜のあんちゃんが挨拶に来た。

ライダーの出発は早いからね。

昨夜のおっちゃんは、早々、船釣りに出かけたようだ。

みんなそれぞれ、自分の目的地へ向かうのだ。

さて、僕も、オンネトーへ行こう!

いざ、出発!

ここはオンネトーの湖畔。

テントの設営も終えて、昼食。

何を食べたかは覚えていない。

左手の男性はカワサキに勤めていて、右手の若い男は料理人。

なのにインスタントラーメンを絶賛。

大好きなんだとさ。

みんなバラバラ、だから楽しい、愉快だ。

3人のライダー、集う。

後ろ姿でも、こんなに楽しさが伝わって来る。

なにを話し、笑っていたのだろう。

ここが僕の目的地、オンネトーの温泉。

もちろん露天風呂。

なんか更衣室やまわりの風景が変わっていた。

というか立派になっていた。

キャンプ場からかなり離れているけど、やみつきになる。

高いとこから湖を見たくて山に登ってみた。

色がちがうんだよな、オンネトーは。

風呂で会った宮川氏と登る。

途中、のどが乾いて、バテバテになってしまう。

宮川氏のレモン飲料に助けられた。

あれは今思えば熱中症だったかもしれない。

あの頃はまだ日射病の時代だし。

宮川氏は本州の人で木材の検査をしてるそうだ。

とにかく摩周湖が目的でバスを乗り継いでやって来た。

そのせいか、かなり軽装。

昨夜は寒くて大変だったそうだ。

昼間、世話になったので未使用のレスキューシートをプレゼントした。

翌日会うと、とても助かったと。

よかったよかった。

後日、ハガキで知ったのだが、この後、摩周湖、知床五湖に行ったそうだ。

天候が悪かったらしく、その後もレスキューシートは活躍したそーな。

オンネトーに来て、三日目。

空を見上げて・・・あー、そろそろ帰ろうかな。

心が決まったら、早い。

あっという間に三国峠。

最初のツーリング、カッパ無しで雹に降られた三国峠。

橋とトンネル以外は砂利道だった三国峠。

冬期間閉鎖だった三国峠。

こんな場所もなかったなあ。

しみじみ・・・。

部屋は逃げないのでここらで休憩。

いつもは通り過ぎていたからねえ。

でも、どこが流星なんだ?

元天文ファンとしては、ちょっとひっかかる。

銀河とか流星とかつけるけどさ。

いちゃもんつけてるわけではない。

純粋な疑問だよ。

さて、いざ、サッポロへ!

 

自宅に着いたら羅臼で会った秋山氏から連絡が会って、

内に遊びにやって来た。

二人はコナミの社員と元社員。

秋山氏は昇進して現場から離れたのが原因で辞めたそうだ。

白いTシャツの彼は札幌が地元で、まだ社員。

グラディウスファンの僕としてはなんか複雑。

うらやましいと思える世界にもいろいろあるんだなあと、

感じたひとコマ。

かなりみんなふざけてるけどね。

以上、エリミネーター250旅、第一弾。

(2021.3.11)